続おもいでの夏

じじいの日記みたいなもんです

屋根裏の散歩者

 

じつは私も「屋根裏の散歩者」になったことがあります

以前に兄から「ここしばらく天井裏から腐臭がする 何かがいるはずだ 猫の死骸くらいならよいが あるいは目には見えないものの仕業かも知れん まあとにかく確かめてくるように 」 つまりは霊的なものらしい。「確かめてくるようにって あのね もしワシが悪い霊にとり憑かれたらどうしてくれるんや エクソシストの映画みたいに白目むいてぐええええなんてことに 」「その心配はない 感じやすい体質の者には成仏したい霊が何とかしてもらおうと乗っかってくるが おまえみたいにとり憑かれたことにさえ気づかないタイプは相手にされない。大丈夫だろう」 そんないい加減な、、、

 

 

といういきさつがあって 兄夫婦の家の狭くて暗い天井裏を隅々まで調べたけれど 何もなかった。庭にお茶室まである結構な広さなの。三日後くらいに連絡があって「 おかげであれ以来 あんなにひどかった匂いがぴたりと収まり 気配もしなくなった 退散したのだろう」とのこと。ようわからんけど少しは役に立ったらしい。ちなみに兄は出家してはいないものの 得度して ある宗派から法名も授かっていた。もう生きてはいませんが。いい?思い出です。